ゲゲゲの喜太郎といえば水木しげるの代表作で、怪奇漫画という新しいジャンルを切り開きました。墓場から生まれた幽霊族の少年、喜太郎が様々な妖怪たちと繰り広げる物語です。1954年に紙芝居として生まれた作品ですが、時代と共に貸本漫画としても出版されましたが、人気が出るまでには時間を要します。ちなみにその当時の作品タイトルは「墓場の喜太郎」でした。
作品が世に知られるまでは、契約している出版社の経営も不安定で原稿料もまともに支払われないという困難に直面し、長く続く貧乏生活を支えた奥さんとの物語「ゲゲゲの女房」がNHKの朝ドラで放送されたことは記憶に新しいと思います。作品の人気が出る前の「墓場の喜太郎」の時代は快気色が強いストーリーでしたが、世に知られてからは喜太郎と妖怪たちとの戦いという内容で知られています。